ご無沙汰しておりました。
現実のほうでは単発のお仕事が忙しかったのと、
MOはRTRリリース前でほとんどログインしていなかったのとで、
更新が止まっていました。

今週はリアルPTQがありますし、来週はMOでRTR祭りがあります。
更新の頻度を上げていきたいと思いますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

さて、RTR発売後の日曜、月曜で6ドラ×4、8ドラ×1をやりまして、
環境のスタートラインには立てたかなという感想です。

しかし、DN界隈で話題になっているように、
ある「世界最強のテストグループ」がRTR環境に隠れた「バグ」、
開発段階で見逃された「チートコード」を発見してしまったそうですね。

僕のようなカジュアルドラフターでは、
そんなスーパーシークレットテクは想像だにできませんが、
少しでも環境理解度で追いつけるようにと、
恒例の水曜晴れる屋ドラフトをしてきました。


▼卓配置(敬称略)
1 もっちー
2 シノレ(ラクドス)
3 pkms(イゼット)
4 やまけん
5 ヰチ(セレズニア)
6 まっきぃ
7 れい
8 イヤナガ(緑5色壁コントロール)

誰が何やったかメモるの忘れましたー。
でもこの環境、被るときは被るし、上下とかあんま関係ないですよね。


▼Deck
8《島/Island》
9《山/Mountain》
17 lands

1《門衛/Doorkeeper》
2《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》
2《塔のドレイク/Tower Drake》
2《高射砲手/Lobber Crew》
1《ヴィーアシーノのゆすり屋/Viashino Racketeer》
1《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
1《ルーン翼/Runewing》
2《魂誓いの霊/Soulsworn Spirit》
1《暴れ玉石/Cobblebrute》
1《虚無使い/Voidwielder》
1《摩天楼の捕食者/Skyline Predator》
15 creatures

2《飛行術の探求/Pursuit of Flight》
1《瞬間移動門/Teleportal》
1《滅殺の火/Annihilating Fire》
1《霊感/Inspiration》
2《本質の反発/Essence Backlash》
1《通りのひきつけ/Street Spasm》
8 other spells

1《払拭/Dispel》
1《圧縮/Downsize》
1《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp》
2《乱打角/Batterhorn》
1《電謀/Electrickery》
1《馬力充電/Dynacharge》
2《膨れコイルの奇魔/Blistercoil Weird》
1《ギルドのタブレット/Tablet of the Guilds》
1《アゾリウスの魔鍵/Azorius Keyrune》
1《市場のクロヴァド/Bazaar Krovod》
1《魂の税収/Soul Tithe》
1《危険な影/Perilous Shadow》
1《打ち上げ/Launch Party》
1《証拠隠滅/Destroy the Evidence》
1《捜査令状/Search Warrant》
1《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》
1《ドライアドの闘士/Dryad Militant》
19 sideboard cards

1-1《通りのひきつけ/Street Spasm》
1-2《瞬間移動門/Teleportal》
1-3《飛行術の探求/Pursuit of Flight》
1-4《暴れ玉石/Cobblebrute》

みたいな感じで、坦々とイゼットピック。
1パック目の後半はゴルガリ系が良く流れて、イゼットは枯れてたけど、
ギルド変えするとデッキにならないので我慢しました。
白をちょっと取ってトリコロールを視野に入れるくらい。

そう言えば、旧ラヴニカに親しんだ人は、最初にドラフトするとき、
「手広く4色にしてパワーカードピックして、
多色環境らしいぐちゃコントロールを楽しもう」と意気ごんでいたものの、
新ラヴニカはそんなことできる環境じゃなくて落胆していましたね。

2-1《滅殺の火/Annihilating Fire》
2-3、ティム

我慢した甲斐あって、2パック目はだいぶ良い流れでピックできました。
それでもカード足りなくなる可能性あるのが怖いところです。

3-1《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》
3-3《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》

環境最強コモン生物をようやく確保できて一安心です。
《高射砲手/Lobber Crew》も取れて、
クソオーラビート+本体ティム削りという、
イゼットの基本的な戦いかたができるようになりました。

デッキ構築で言えば、
クソオーラビートをサポートする《払拭/Dispel》をメインに入れるべきでした。
相手のオーラビートに対抗できる《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp》も、
この環境ではメインかも知れません。
リムソが好き過ぎて2枚入ってるけど、マナ域的に1枚が適正でした。
あと、またしても痩せビート環境でマナフラッド=死亡なので、
土地は16まで削るべきでした。


▼対戦結果
R1 シノレさん ×○○
G1、相手が先手で、解鎖+《護民官のサーベル/Civic Saber》でビート。
こちらも《フロストバーン》+《飛行術の探求/Pursuit of Flight》のドブンでしたが、
相手のラストターンが《穴開け三昧/Auger Spree》+《サーベル》2枚目と完璧で、
ぴったり負けてしまいました。先手なら逆だったんですが……

そう言えば「世界最強のテストグループ」が完成させた「覚醒デッキ」同士の対戦は、
先手を取ることが最も大事で、後手を取ったら負けるそうです。
(マジック的に当たり前な気もしますが……)
正にこのゲームのシチュエーションと同じです。

シノレさんのデッキは、2枚の《サーベル》を、
《滑り頭》や《リックス・マーディの落とし子》などマルチカラーに付けて殴る高速ビート。
もしやこれが、噂の「覚醒ラクドス」なんでしょうか。

しかし「覚醒デッキ」は、環境の「バグ」「チートコード」と言われるくらいですから、
《護民官のサーベル》などという、アンコのタダ強カードに依存するはずありません。

ということはコモンに目を移して《逸脱者の歓び/Deviant Glee》でしょうか。
「ラクドス」の解鎖は、簡単に素早くパワー3を並べることができますが、
これまた簡単に並ぶタフネス4軍団の前に沈黙してしまいます。
そこで新《邪悪なる力/Unholy Strength》を付けてクソオーラビート……

うーん、当たり前すぎますね。
《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug》+《逸脱者の歓び/Deviant Glee》で、
突破力があって止まらないクリーチャーを作るとか、
スポイラーを見た時点で誰もが気付いて、みんな実践してますよね。
そんなことを「世界最強のテストグループ」がわざわざ箝口令しいて隠すはずもない。

しかも「覚醒デッキ」は、先手ならモダンの「ヴァラクート」に勝てるほど強いとか。
こんな普通の解鎖クリーチャーで殴っても、《桜族の長老》でチャンプブロックされて、
オーラ付けたら《青コマ》でバウンス1ドローされて、返し《スケシ》で即死です。

モダンのデッキに勝てるリミテッドのデッキなんて、まったく想像できませんが、
来週のプロツアーでは「日本発のデッキテク」として紹介されるのですから、
今からワクワクドキドキが止まりません!
「世界最強のテストグループ」勢のご活躍を心から期待しております。


長くなってしまいましたが、G2は待望の先手。
T2《フロストバーン》、T3《飛行術の探求/Pursuit of Flight》のドブンで勝ちました。
相手がマグロだとしたら、この2枚だけで、4点→7点→8点の19点入ります。

あれ、もしかしてこれは「覚醒イゼット」!?
図らずも「チートコード」を手に入れてしまったのでしょうか。

いやいや、そんなはずありません。
「覚醒デッキ」は通常のドラフトで培った常識がまったく通用しないそうです。
だから、誰もが認める最強コモン生物、初手級《フロストバーン》を使うはずないですし、
これまたタダ強の《飛行術の探求》を用いることもないでしょう。

《フロストバーン》や《飛行術の探求》をシークレットテクとして隠すということは、
M13のドラフト環境で、
「誰も気付いてないけど《殺害》と《吸血鬼の印》が強いんだ。だから黒やれ」
と言ってるようなものです。

RTR環境でクソオーラビートが強いなんてことは、
誰でもドラフト2~3回やれば気付くことです。
晴れる屋へ向かう山手線の車内で、塾帰りの小学生二人が話してたんですが、

「RTRドラフトやった?」
「1回だけ。M13と同じでまたオーラが強いんだわ」
「マジかー。やっぱ除去が弱いもんね」
「そう、確定除去が軒並み6マナだからね。
2マナ3マナの適当なアタッカーにオーラ付いてサイズアップすると止まんないんだわ」

と言っていました。
小学生でも、これくらいの環境理解はすぐしてしまうんだなと感心しきりです。

繰り返しになりますが「覚醒デッキ」は、先手ならモダンの「トロン」に勝てるほど強いとか。
僕が作ったこんなデッキでは、3ターン目にオーラ付けて殴ったところで、
返しに《カーン》か《ワームコイル》出てきて投了です。

僕たちの想像を絶するようなリミテッドデッキの正体は何か。
やはり「世界最強のテストグループ」勢が躍進するであろうプロツアーを楽しみに待ちましょう。


また脱線しましたが、G3は先手のシノレさんがダブマリして、
《サーベル》を《乱打角/Batterhorn》で割ったりして勝ちました。

このゲームミスっていて、2/1飛行、2/1アンブロッカブルと並べたところで、
手札にオーラ2枚、除去2枚とあって、相手の場は無人。
見ていた+4/-4をケアするつもりでそのまま殴っていたのですが、
サイドインされた《電謀/Electrickery》を引かれて全滅して試合が長引きました。
さっさとオーラ貼るべきでした。
仮に除去でシャクられたとしても、もう1体を強化すればクロック変わらないし、
対処されなければ速やかに勝ちでした。基本がなっていません。


R2 イヤナガさん ○××
G1、先手のおかげで、相手T2《群れネズミ/Pack Rat》にティムで対応できて、
そのまま相手マナスクリューで勝ちました。

G2、《門を這う蔦》《斧折りの守護者》《構脚のトロール》《門衛》と驚異の防衛態勢で、
マナは出し放題、ライブラリーは4枚ずつ削られるとなって、投了しました。

G3、《飛行術の探求/Pursuit of Flight》ビートを《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp》で止められ、
そのままマナフラッドして負けてしまいました。

クソオーラビートは基本的に止まらないのですが、
《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp》や《報復の矢/Avenging Arrow》など、
二流の除去で対応できるのが面白いところです。
ビート側は《ミジウムの外皮/Mizzium Skin》や《払拭/Dispel》を構えて、
クロックパーミ風に立ち回ると良いですね。

まあ、こんなオーラを巡るあれこれは常識ですし、今さら僕が言うことでもないですね。
僕たちの常識を超えたリミテッドのスーパーシークレットテク。
「世界最強のテストグループ」勢はプロツアーを席巻してインタビューとかされまくるでしょうね。
あー早くカバレージが読みたい!


僕のR3は閉店時間でやりませんでしたが、
ヰチ君VSイヤナガさんの全勝対決を見ることができました。

ヰチ君のデッキは「セレズニア」で、
《天上の鎧/Ethereal Armor》×4、《共有の絆/Common Bond》×2という超強化ビートでした。

「ラクドス」のところでも書きましたが、3/3軍団がタフ4を突破できる《共有の絆》はクソ強い。
《天上の鎧》も1枚目から普通に強くて、2枚目以降は異次元。
《拘引/Arrest》とかでも打点が上がってチート臭いです。

チートと言えば「チートコード」によって作られた「覚醒アゾウリス」もあるそうです。
タダ強の《太陽塔のグリフィン/Sunspire Griffin》とか適当な回避生物に、
これまたタダ強の《天上の鎧》とか《騎士の勇気/Knightly Valor》とか付けてビートすると、
本当に止まらなくてすぐに勝てます。

いやいや、ついタダ強カードの話をしてしまいますが、
箝口令をしくほどのシークレットテクが、
《天上の鎧》のような評価の定まった高得点カードを使うはずがありませんね。

しつこいですが、「覚醒デッキ」は先手ならモダンの「双子」にワンチャンあるほど強いとか。
クソオーラビートしようとしたところで、《やっかい児》か《総督》に寝かされて、
返しに即死するようなデッキにワンチャンあるはずないですからね。

否が応でも期待せずにはいられない「世界最強のテストグループ」勢のシークレットテク。
間違っても「クソオーラビートでした」なんて答えではないでしょうが、
色々と答えを想像するのが楽しいですね。

やっぱり《都の芽吹き/Urban Burgeoning》+《慢性的な水害/Chronic Flooding》からの、
《心理のらせん/Psychic Spiral》のスーパーコンボでしょうか。

まあ、僕なんかに思い付くのは、クソオーラビートとかライブラリーアウトとか、
普通のこと、常識的なことでしかありません。
きっと答えは別にあります。
万が一にもクソオーラビートが答えだったら、こんな日記すぐに削除しなきゃいけないですからね。
せっかくの箝口令が台無しになって、「日本勢はなぜ勝てなかったか」状態になってしまいます。


長くなりましたが、僕の最初のRTRドラフトレポートは以上です。

ちなみに全勝対決はどうなったかと言うと、
G3、先手のイヤナガさんが《群れネズミ/Pack Rat》で2キルしてました。
こいつこそ環境の「バグ」やー言うて!

コメント

海老
2012年10月11日17:03

煽り過ぎワロターゆうて。

pkms
2012年10月11日17:09

> 海老さん
この日記のどこが煽りだと言うのですか?
海老さん、ちょっと性格が悪いんじゃないですか?

僕はただ、
「世界最強のテストグループ」勢が発見した「チートコード」を楽しみにしてるだけですよ。

ヰチ
2012年10月11日17:28

もっちー、まっきぃがセレズニアで、れい君がアゾリウスでした。

うどんも美味しかったし、また機会が有りましたら是非参加しに行きます!

もっちー
2012年10月11日17:33

セレズニア僕だけレアが弱くて辛かったです><
やまけんさんはぱっと見ラクドスt青でしたね。

listener
2012年10月11日17:39

あはははははwww
バスの中で爆笑しちゃったじゃないですかどうしてくれるんですか

bun
2012年10月11日18:12

言えない・・・。俺も煽りすぎワロタと思ったなんて言えない・・・。

まぁPT後は解禁との事なのでエントリを楽しみに待ちましょう。
親和並みのドラフトデッキってのはドラフトスキーにとっては心躍るワードですよね。

過去の例には神河謀反×3ドラフトの《花鬣の獏/Petalmane Baku(BOK)》&《霊界の飾り紐/Ribbons of the Reikai(BOK)》なんかは、俺としては(環境が終わるまでそう言うタイプのデッキがあるのを知らなかったので)成功したシークレットテクの1つだと評価しても良い構成と戦績だったと思います。
その事に照らして考えれば今回も唸らされるような結果が期待されますね。

pkms
2012年10月11日20:32

> ヰッチー
> もっちー
おお、ありがとう! またドラフト来てね。

▼卓配置(敬称略)
1 もっちー(セレズニア)
2 シノレ(ラクドス)
3 pkms(イゼット)
4 やまけん(ラクドスt青)
5 ヰチ(セレズニア)
6 まっきぃ(セレズニア)
7 れい(アゾリウス)
8 イヤナガ(緑5色壁コントロール)

ついでに訂正。

> またしても痩せビート環境でマナフラッド=死亡なので、

このデッキの大半のカードは単体で弱く、手数で攻める必要があり、
余ったマナの使い道もほとんどなく、マナフラッド=死亡なので、

※環境すべてが痩せビートな訳ではない。

pkms
2012年10月11日20:33

> listenerさん
敬愛するlistenerさんに喜んでもらえて嬉しいです(⌒_⌒;)

pkms
2012年10月11日20:35

> bunさん
「親和並みのドラフトデッキ」
「モダン程度のリアクションカードなら、物ともせず安定5キル」
などなど、心躍るワードばかりで、期待せずにはいられません!

bunさんの仰るとおり、オーラだのライブラリーアウトだの、
凡庸な答えのはずがないと思っています。
ないとは思いますが、万一にもそんな答えをシークレットテクとして持ち込んだら、
PTで返り討ちに遭うのは目に見えてますからね。

とにかく、カバレージの楽しみを何倍にもしてくれた、
「世界最強のテストグループ」勢には感謝感謝です!

くま
2012年10月11日23:11

チーとコードが気にる一人として
楽しく読ませていただきました。

あまりの面白さにリンクさせていただきました。
よろしくお願いします。

AKKA
2012年10月12日0:13

RTRドラフト初心者なので非常に参考になります!

そして、PT後が楽しみですね^^

pkms
2012年10月12日1:07

> くまさん
ありがとうございます。こちらもリンクさせて頂きました。

リミテッドの話題が盛り上がるのも、
「世界最強のテストグループ」が爆弾を投下してくれたおかげですね。

pkms
2012年10月12日1:08

> AKKAさん
カジュアルドラフターの感想ですが、参考になれば幸いです。

とは言え、PT後は「チートコード」が解禁されて、
それまでの常識が通用しなくなりますからね。
どんな環境になるか楽しみです。

じた
2012年10月12日11:46

はじめまして。同じくシークレットテクが気になるものとして楽しく読ませていただきました。
せっかくなのでリンクさせていただきましたのでよろしくお願いします。

pkms
2012年10月12日15:37

> じたさん
ありがとうございます。こちらもリンクさせて頂きました。

シークレットテクが気になってカードリストを見返すうちに、
気づいてなかった細かいことを色々発見してます。

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